PR:本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。掲載している情報は、宗派の公式サイトと自治体の公式ページをもとにしています。出典と確認日は記事内に記載しました。
仏壇じまいは、お寺にお願いする法要と、仏壇そのものの処分という2つの作業に分かれます。このうち費用の幅が大きいのは処分のほうです。
ややこしいのが法要の呼び方です。「魂抜き」「閉眼供養」という言い方が広く使われていますが、宗派によっては、その言葉を使いません。この記事では宗派の公式サイトと自治体の公式情報をもとに、進め方と費用を整理します。書き手は合同会社Zekkの者で、お墓と供養まわりのサービスの運営に関わっています。
仏壇じまいは2つの作業に分かれる
やることを順番に並べると、相談・法要・仕分け・処分の4段階になります。どこから手をつければよいか分からないときは、まず菩提寺への相談からです。
| やること | 相手 | 内容 |
|---|---|---|
| 1. 相談する | 菩提寺・手次ぎのお寺 | 法要が要るか、呼び方は何か、日取りをどうするかを聞く |
| 2. 法要を行う | 僧侶 | ご本尊や位牌を前に、読経してもらう |
| 3. 中身を分ける | 自分と家族 | ご本尊・位牌・過去帳・写真・仏具を、残すものと手放すものに分ける |
| 4. 仏壇を処分する | お寺/仏具店/専門業者/自治体 | 4つの方法から選ぶ。費用と手間が変わる |
ここで大事なのは、3の「中身を分ける」を飛ばさないことです。仏壇を箱として処分してしまうと、ご本尊や過去帳、古い写真まで一緒に出してしまいます。あとから取り返せません。

「魂抜き」と言わない宗派がある
浄土真宗本願寺派は、公式の仏事Q&Aにこう書いています。「お魂入れ」や「お性根入れ」とは言わない、と。新しい仏壇にご本尊を迎えるときの法要は「入仏法要」または「入仏式」と呼ぶ、という案内です。
理由も書かれています。「お勤めする僧侶が、仏さまの『魂』を入れるのではありません」という説明です。入仏法要とは、仏さまを迎えたことを喜び、そのお徳を讃える法要だとされています。
つまり浄土真宗の檀家の方が「魂抜きをお願いします」と電話をすると、言葉がかみ合わないことがあります。手放すときの法要をどう呼ぶかは、宗派や寺院で異なります。自分の家の言い方は、お寺に直接たずねるのが確実です。
本願寺派のQ&Aも「手次ぎのお寺に頼み」と案内しています。相談そのものを遠慮する必要はありません。
位牌を用いない宗派もある
同じQ&Aには「位牌を用いない!」という項目もあります。位牌はもともと中国の儒家で使われていたもので、そこに神霊が宿ると信じられていたという説明です。
浄土真宗では位牌の代わりに過去帳を使います。過去帳は先祖の記録帳のようなもので、亡くなった方の法名、俗名、死亡年月日などを記しておくものです。
仏壇じまいの記事やサービス案内では「位牌も一緒にお焚き上げ」と書かれていることがあります。しかし家に位牌がなく過去帳だけ、という家庭もあります。自分の家に何があるのかを先に確かめてください。

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費用|お布施に決まった額はない
お布施の金額には、公的に示された相場がありません。国や業界団体が調べて公表している数字は見当たらないため、この記事でも「いくらが相場」とは書きません。
検索すると具体的な金額を挙げているページが多くありますが、根拠がはっきりしないものがほとんどです。金額が気になるときは、お寺に直接たずねるほうが早く、角も立ちません。前述のとおり本願寺派の公式も、手次ぎのお寺に頼むよう案内しています。
一方、処分にかかる費用は方法によってはっきり差が出ます。自治体に粗大ごみとして出す場合がもっとも安く、業者に運び出しから頼む場合は高くなります。次の章で4つの方法を比べます。
仏壇の処分方法4つ
仏壇の処分先は、お寺・仏具店・専門業者・自治体の4つです。どれを選んでも間違いではありません。運び出せるかどうかと、法要をどこにお願いするかで決まります。
| 方法 | 向いている場合 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| お寺に引き取ってもらう | 法要をお願いするお寺が決まっている | 引き取りをしていない寺院もある。先に可否を聞く |
| 仏具店に頼む | 買い替えや小型の仏壇への入れ替えをする | 購入を伴わない引き取りは断られることがある |
| 専門業者に頼む | 運び出しが難しい、遠方で立ち会えない | 見積りの内訳と、法要を含むかどうかを確かめる |
| 自治体に出す | 費用を抑えたい。自分で運び出せる | 区分も手数料も市によって違う。事前申込が要る |

大きな仏壇は、階段や廊下を通せるかが問題になります。無理に動かして壁や床を傷めるより、運び出しを含めて見積りを取るほうが安く済むこともあります。
業者に頼むときは、見積りの内訳と、法要が料金に含まれるかどうかを先に確かめてください。追加で請求されやすいのは、運び出しの人数と階段の有無です。
自治体に出すときは、市ごとにルールが違う
仏壇は粗大ごみや大型ごみとして自治体に出せますが、区分も手数料も市によってまったく違います。2つの市の例を挙げます。
神戸市の場合
神戸市は、仏壇を基本的に「大型ごみ」としています。大型ごみは事前申込制で有料です。申し込みはインターネットのほか、電話078-392-7953かファックス078-392-5500で、受付は月曜から金曜の午前9時から午後4時までです。
例外もあります。5キログラム以内で指定袋に入る場合は分別が可能です。木製やプラスチック製なら「燃えるごみ」、陶器製や金属製なら「燃えないごみ」。複合素材のものは、割合が多い素材の区分になります。小型の上置き仏壇なら、この扱いになることがあります。
大阪市の場合
大阪市の粗大ごみ処理手数料一覧には、仏壇が1,000円と記載されています。粗大ごみは事前申込制です。固定電話は0120-79-0053、携帯電話は06-6530-1530で申し込みます。
このように、同じ関西でも扱いが違います。お住まいの市の「粗大ごみ」「大型ごみ」のページで、仏壇がどの区分かを先に調べてください。
なお、自治体に出すこと自体をためらう方もいます。ただ、法要を済ませたうえで箱として処分することと、供養の気持ちは別のものです。気持ちの整理がつかないときは、お寺に引き取りをお願いできないか聞いてみてください。
中身をどう分けるか
仏壇の中で扱いが分かれるのは、ご本尊、位牌や過去帳、写真、仏具の4つです。処分の前に、残すものを取り出しておきます。
- ご本尊や掛軸は、お寺に相談する。宗派によって扱いが決まっている
- 位牌や過去帳は、小さな仏壇に移すか、お寺に預けられるか聞く
- 古い写真や手紙は、処分せずに別に取り分けておく
- おりんや燭台などの仏具は、使い続けるものだけ残す
とくに写真は、あとから「あれを取っておけばよかった」となりやすいものです。生前整理の進め方は生前整理の進め方|やることと思い出の残し方にまとめています。


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墓じまいと同時に進めるときの順番
仏壇じまいと墓じまいを同時にするなら、遺骨の行き先を先に決めてください。先に墓石を撤去してしまうと、遺骨が宙に浮きます。
お墓側の手続きは4段階です。受け入れ先を決める、改葬許可を申請する、遺骨を取り出す、墓石を撤去して返還する、という順になります。詳しくは墓じまいの流れにまとめました。費用の目安は墓じまいの費用が参考になります。
仏壇じまいは、この流れと並行して進められます。どちらも法要をお願いするなら、お寺への相談を一度にまとめると負担が減ります。
墓石の撤去は、業者によって金額の幅が大きい工事です。1社の見積りだけでは、高いのか安いのか判断できません。墓石ナビで撤去費用を複数社に見積もってもらう →
遺骨の行き先に迷っている方は墓じまい後の遺骨はどうする?行き先6つと分け方、お墓を建てない選択肢はお墓を建てない供養の選択肢7つをご覧ください。
金額と説明の食い違いに気をつける
お墓まわりの消費生活相談は、年に1,000件を超えています。国民生活センターによると、PIO-NETに登録された「墓」の相談件数は、2025年度が1,077件。2023年度は1,046件、2024年度は1,018件でした。
この件数は墓地の購入や永代供養、墓じまい、離檀料などを含む「墓」全般のものです。仏壇じまいに限った数字ではありません。ただ、挙げられている事例に共通するのは、金額と説明の食い違いと、請求の根拠がはっきりしないことです。
仏壇じまいでも同じことが起こり得ます。見積りは書面でもらい、含まれる作業を一つずつ確かめてください。困ったときは、消費者ホットライン188(いやや)に相談できます。
なお、相続や税が絡む判断が必要なときは、一般的な説明だけでは足りません。行政書士や弁護士、税理士といった専門家にご相談ください。
手を合わせる場所を、どこに残すか
仏壇を手放すと、家の中から手を合わせる場所がなくなります。ここが、実際にやってみて困る部分です。
小さな上置き仏壇に替える、写真立てと香炉だけを置く、といった方法があります。もう一つの選択肢が、思い出をWeb上に残す形です。
メモリーサイトは、故人の写真やエピソードをWebに残せるサービスです。離れて暮らす家族がそれぞれの場所で故人を思い出せるので、実家を引き払ったあとの受け皿にもなります。
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メモリーサイト|思い出をWebに残す
こんな方に手を合わせる場所がない孫にも人柄を伝えたい命日に集まれない思い出を形に残したい
写真と言葉を少しずつ残しておけるオンライン追悼サービスです。年管理費のみで、全国どこからでもご覧いただけます。
メモリーサイト運営 桝谷研士/全国対応・年単位の管理費のみ
どんなページになるかは追悼サイトの作り方で紹介しています。写真を親族と共有する方法は故人の写真をオンライン共有する方法、残し方そのものは思い出を形に残す方法6つにまとめました。

お墓のほうを残す選択もある
仏壇を手放しても、お墓はそのまま残すという家庭は少なくありません。その場合に問題になるのが、誰がお墓の手入れをするかです。
実家を引き払うと、これまで近くにいた家族が遠方になります。放置した先に何が起きるかはお墓を放置するとどうなる?無縁墓・撤去のリスクと対策で触れています。
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まもりて|お墓の清掃とお参りを代わりに
こんな方に親が高齢で通えない行けない罪悪感がある実家のお墓が遠方にある雑草が伸びていないか心配
月に1度お墓を訪ね、区画を清掃して手を合わせ、写真と動画でご報告します。対応エリアは兵庫県姫路市から大阪府枚方市まで。初回お試しは5,000円で、自動更新はありません。
まもりて運営 桝谷研士/月額5,000円・初回お試し・自動更新なし
仏壇じまいについてよくある質問
仏壇じまいに閉眼供養は必ず必要ですか?
宗派や寺院によって考え方が異なります。浄土真宗本願寺派は公式のQ&Aで「お魂入れ」「お性根入れ」とは言わないとしています。ただし、法要そのものを行わないという意味ではありません。自分の家ではどうするかを、お寺にたずねてください。
閉眼供養のお布施はいくらですか?
公的に示された相場はありません。金額に決まりがないため、この記事では具体的な額を挙げていません。お寺に直接たずねるのがもっとも確実です。
仏壇を粗大ごみとして出してもよいのですか?
出せます。神戸市は仏壇を基本的に「大型ごみ」とし、事前申込制の有料としています。大阪市の粗大ごみ処理手数料一覧には仏壇が1,000円と記載されています。区分も手数料も市によって違うので、お住まいの自治体のページをご確認ください。
位牌はどうすればよいですか?
宗派で扱いが違います。浄土真宗では位牌を用いず過去帳を使うため、そもそも家に位牌がないこともあります。残すのか、小さな仏壇に移すのか、お寺に預けられるのかを相談してください。
仏壇じまいと墓じまいはどちらを先にすべきですか?
順番に決まりはありませんが、墓じまいをするなら遺骨の行き先を先に決めてください。どちらも法要をお願いするなら、お寺への相談を一度にまとめると負担が減ります。
自分で仏壇を解体して処分してもよいですか?
自治体のルールに合わせて分別すれば可能です。神戸市の場合、5キログラム以内で指定袋に入るなら、木製やプラスチック製は燃えるごみ、陶器製や金属製は燃えないごみになります。ただし大きな仏壇の解体はけがのおそれがあるため、無理のない範囲にとどめてください。
まとめ|まずはお寺に一本、電話を
仏壇じまいでつまずくのは、たいてい手順ではなく言葉のほうです。「魂抜き」という言い方をしない宗派があり、位牌を用いない宗派もあります。
最初にすることは、菩提寺か手次ぎのお寺への相談です。何をすればよいかはお寺が案内してくれますし、引き取りができるかどうかもそこで分かります。
処分の費用を抑えたいなら自治体に出す方法があり、大阪市なら1,000円です。運び出しが難しければ業者に頼む方法もあります。どちらを選んでも、法要を済ませていれば気持ちの区切りはつきます。
参考情報・外部リンク
- 浄土真宗本願寺派「仏事・行事Q&A」(入仏法要の呼び方・位牌を用いない理由・過去帳)
- 神戸市「仏壇は何ごみで捨てればいいですか?」(大型ごみの区分・申込方法・例外)
- 大阪市「粗大ごみ処理手数料一覧」PDF(仏壇1,000円)
- 大阪市「粗大ごみ収集の申込みに関すること」
- 国民生活センター「墓・葬儀サービス」(相談件数・事例・消費者ホットライン188)
内容は2026年10月10日時点で各公式情報を確認したものです。手数料やルールは変わることがあるため、お住まいの自治体と菩提寺に最新の案内をご確認ください。
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