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墓じまいの手続きと流れ|必要書類と進め方を5ステップで解説【2026年版】

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墓じまいは「①親族・お寺に相談 → ②新しい供養先を決める → ③必要書類を集める → ④市区町村で改葬許可証を取得 → ⑤閉眼供養・墓石撤去・納骨」の5ステップで進めます。カギになるのは、現在のお墓・お寺、役所、改葬先という3者への連絡です。「何から手をつければいいのか分からない」と、最初の一歩でつまずく方は少なくありません。

手続きは一見ややこしく見えますが、順番に沿って進めれば迷いません。合同会社Zekkでオンライン追悼「メモリーサイト」を運営し、墓じまい後の供養に悩むご家族と接してきた経験もふまえ、全体の流れと必要書類をやさしく整理しました。費用の全体像は墓じまいの費用はいくら?相場と内訳もあわせてご覧ください。

墓じまいとは?改葬との違い

墓じまいとは、今あるお墓を撤去して更地に戻し、取り出した遺骨を別の供養先へ移すことです。このうち「遺骨を別の場所へ移す手続き」を、法律上は改葬(かいそう)と呼びます。墓じまい=お墓の撤去、改葬=遺骨の引っ越し、と整理すると分かりやすいでしょう。

改葬には、遺骨のある市区町村が発行する「改葬許可証」が必要です。勝手に遺骨を移すことはできないため、この許可を軸に手続きが進みます。まずは全体の流れを見ていきましょう。

墓じまいの流れ5ステップ

墓じまいの手続きは、次の5つのステップで進みます。まず全体像をつかんでおくと、今どの段階にいるかが分かって安心です。

60代女性
60代女性
遠方のお墓で、親戚もみんな高齢で…。こういう手続きって、私みたいな者にもできるものかしら?
案内役
案内役
焦らなくて大丈夫です。やることは大きく5つだけ。順番に沿って進めれば、特別な知識がなくても進められますよ。
ステップ やること 連絡先
STEP1 親族・お寺に相談する 家族・菩提寺
STEP2 新しい供養先(改葬先)を決める 霊園・寺院・散骨業者など
STEP3 必要書類を集める 現墓地の管理者・改葬先
STEP4 市区町村で改葬許可証を取得する 遺骨のある市区町村の役所
STEP5 閉眼供養・墓石撤去・新しい供養先へ納骨 石材店・お寺・改葬先

期間の目安は、相談から納骨までおよそ2〜6か月です。役所の書類そのものは数日で発行されますが、親族やお寺との話し合い、改葬先の見学に時間がかかることが多いためです。

STEP1|親族・お寺に相談する

最初にすべきは、親族への相談です。お墓は家族みんなにとって大切な場所。後から「聞いていない」ともめないよう、早い段階で意向を共有しておきます。あわせて、お墓を管理する菩提寺にも墓じまいの意向を伝えます。長いお付き合いのあるお寺ほど、事情を丁寧に伝えることが、円満に進めるいちばんのコツです。

STEP2|新しい供養先(改葬先)を決める

次に、取り出した遺骨をどこへ移すかを決めます。永代供養墓・樹木葬・納骨堂・散骨・手元供養など、選択肢はさまざまです。改葬先が決まらないと後の書類手続きに進めないため、ここは早めに動きましょう。種類ごとの費用や特徴はお墓の種類一覧|一般墓・樹木葬・納骨堂・永代供養の違いで比較しています。

改葬に必要な書類の準備をイメージした写真
Photo by The Walters Art Museum on Unsplash

STEP3|必要書類を集める

改葬許可を申請するために、次の3つの書類をそろえます。埋葬証明書は現在のお墓の管理者から、受入証明書は新しい改葬先から発行してもらいます。改葬許可申請書は役所の窓口か自治体のホームページで入手できます。証明書には有効期限(発行からおおむね3か月)が設けられている場合があるため、取得の順番とタイミングに気をつけましょう。

STEP4|市区町村で改葬許可証を取得する

3つの書類がそろったら、遺骨のある市区町村の役所へ提出します。内容に不備がなければ、2〜7日ほどで改葬許可証が交付されます。この許可証が、遺骨を移すための正式な許可になります。書類の準備や役所とのやり取りが難しい場合は、行政書士に代行を依頼することもできます。

STEP5|閉眼供養・墓石撤去・新しい供養先へ納骨

許可証が交付されたら、遺骨を取り出す前に僧侶による「閉眼供養(魂抜き)」を行うのが一般的です。そのうえで石材店が遺骨を取り出し、墓石を撤去して区画を更地に戻します。最後に、改葬許可証を提出して新しい供養先へ納骨し、必要に応じて開眼供養を行えば、墓じまいは完了です。

墓じまいに必要な書類一覧

手続きでつまずきやすいのが書類です。どこで発行してもらうかを一覧で確認しておきましょう。

書類 発行してもらう先 役割
改葬許可申請書 遺骨のある市区町村の役所 改葬を申請するための用紙
埋葬証明書 現在のお墓の管理者(寺院・霊園) そこに遺骨があることの証明
受入証明書 新しい改葬先(霊園・寺院など) 遺骨を受け入れる承諾の証明

自治体によって、申請書の様式や必要な添付書類が少しずつ異なります。申請前に、遺骨のある市区町村の窓口かホームページで最新の必要書類を確認してください。

墓石の撤去・遺骨の取り出しをイメージした古い墓地の写真
Photo by Ryo Harianto on Unsplash

墓じまいでよくあるトラブルと回避法

手続き自体は順番どおりですが、人間関係でつまずくことがあります。よくある3つのトラブルと、その防ぎ方を知っておきましょう。

① 親族に相談せず進めてしまう

もっとも多いのが、親族への相談不足による行き違いです。「勝手に決めた」と感じさせないよう、墓じまいを考え始めた早い段階で意向を共有し、できれば全員の合意を得てから進めます。費用の分担も、最初に話し合っておくと後々スムーズです。

② お寺とのやり取りがこじれる

菩提寺への相談が後回しになると、関係がぎくしゃくすることがあります。離檀料をめぐるトラブルもここで起きがちです。離檀料に法律上の支払い義務はありませんが、これまでの感謝を伝える気持ちで、早めに誠意をもって相談するのが円満のコツです。高額な請求で困った場合は、一人で抱えず消費生活センターや弁護士へ相談してください。

50代男性
50代男性
お寺に墓じまいを切り出すのが、正直気まずくて…。離檀料って、必ず払わないといけないものなんでしょうか?
案内役
案内役
切り出しにくいですよね。ただ、離檀料に決まった金額や支払い義務はありません。これまでの感謝としてお包みする「お気持ち」が基本です。早めに、ていねいに相談するのが円満のいちばんのコツですよ。

③ 改葬先が決まらないまま撤去してしまう

改葬先が決まっていないと、受入証明書が取れず改葬許可も下りません。「先にお墓を片づけたい」と焦らず、移し先を決めてから手続きを始めましょう。改葬先に迷う場合の選択肢は、次でご紹介します。

改葬先が決まらないときの選択肢

「どこへ移せばいいか決められない」という声はとても多く聞かれます。承継者がいない場合は、寺院や霊園が管理・供養を続けてくれる永代供養が安心です。費用を抑えたい・お墓という形にこだわらないなら、お墓を建てない供養の選択肢7つで比較している散骨や手元供養も選べます。

なかでも「遺骨を残さず、費用も抑えたい」という方に選ばれているのが海洋散骨です。費用や流れは業者によって差があるため、まずは無料で見積もりを取って比べてみるとよいでしょう。

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墓じまい後の新しい供養と思い出を残すイメージ写真
Photo by Ryuta on Unsplash

墓じまい後の供養と、思い出の残し方

墓じまいは「お墓をなくすこと」ではなく、「これからの供養のかたちを選び直すこと」でもあります。手続きを終えたあと、意外と多いのが「手を合わせる場所がなくなって寂しい」という声です。とくに合祀や散骨では、お参りの対象が形として残りません。

70代男性
70代男性
墓じまいはしたいが…。手を合わせる場所がなくなってしまうのは、やっぱり寂しいものだな。
案内役
案内役
そのお気持ち、とても大切だと思います。最近は、写真やメッセージをオンラインに残して、離れていてもいつでも故人を偲べるようにするご家族も増えていますよ。

そんなとき、故人の写真や動画、思い出のメッセージをオンラインに残しておくと、離れて暮らす家族もいつでも故人を偲べます。合同会社Zekkが運営するメモリーサイトは、このオンライン追悼を担うサービスです。墓じまいで供養のかたちが変わっても、思い出はいつでも呼び起こせます。実際の使い方はメモリアルサイトを作ってみた|故人を偲ぶ使い方と実例で紹介しています。

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よくある質問

Q. 墓じまいの手続きはどのくらいの期間がかかりますか?

相談から納骨まで、おおよそ2〜6か月が目安です。役所の改葬許可証は書類がそろえば2〜7日ほどで交付されますが、親族やお寺との話し合い、改葬先の見学に時間がかかることが多いためです。余裕をもって進めましょう。

Q. 墓じまいは何から始めればよいですか?

まず親族に相談して意向を共有し、あわせて菩提寺にも伝えます。そのうえで新しい供養先(改葬先)を決めます。改葬先が決まると、埋葬証明書・受入証明書・改葬許可申請書という書類の手続きに進めます。

Q. 改葬許可証は必ず必要ですか?

遺骨を別の場所へ移す場合は、原則として改葬許可証が必要です。遺骨のある市区町村が発行します。ただし、遺骨の一部を手元供養として自宅に残す場合など、扱いが異なるケースもあるため、迷うときは役所の窓口で確認してください。

Q. 手続きを自分でやるのは難しいですか?

書類は3種類とシンプルなので、ご自身で進める方も多くいます。ただし、遠方でお墓のある役所に行きにくい場合や、書類の準備に不安がある場合は、行政書士に代行を依頼できます。報酬の目安は2万〜5万円ほどです。

Q. 墓じまい後、遺骨は必ずお墓に移さないといけませんか?

お墓である必要はありません。永代供養墓・樹木葬・納骨堂のほか、散骨や手元供養という選択肢もあります。手を合わせる場所を残したい場合は、オンライン追悼を組み合わせる方法もあります。ご家族で話し合い、無理なく続けられるかたちを選んでください。

まとめ|墓じまいは順番どおり進めれば迷わない

墓じまいの手続きは、5つのステップと3種類の書類を押さえれば、落ち着いて進められます。最後に要点を整理します。

  • 流れは5ステップ:相談→改葬先決定→書類集め→改葬許可証→納骨
  • 3者への連絡がカギ:現在のお墓・お寺、役所、改葬先
  • 必要書類は3種類:改葬許可申請書・埋葬証明書・受入証明書
  • 親族とお寺には早めに相談:トラブルの多くはここで防げる
  • 改葬先を先に決める:決まらないと許可が下りない

期間は2〜6か月が目安です。焦らず、まずは親族への相談と改葬先の検討から始めてみてください。書類や役所の手続きに不安があれば、行政書士に代行を頼む選択肢もあります。


参考情報・外部リンク

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桝谷研士(合同会社Zekk)

この記事を書いた人

桝谷研士(ますたに けんと)

合同会社Zekkで、お墓清掃サブスク「まもりて」とオンライン追悼「メモリーサイト」の運営に携わる。
遠方や多忙でお墓に行けないご家族の声を日々うかがう中で、「供養のかたちは一つではない」と実感。
実際の清掃作業やご遺族とのやり取りで得た一次情報をもとに、終活・供養・お墓まわりの「本当に役立つ情報」を、
できるだけやさしい言葉でお届けしています。

運営:合同会社Zekk(お墓清掃サービス「まもりて」・オンライン追悼「メモリーサイト」運営)

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