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墓じまいは「①親族・お寺に相談 → ②新しい供養先を決める → ③必要書類を集める → ④市区町村で改葬許可証を取得 → ⑤閉眼供養・墓石撤去・納骨」の5ステップで進めます。カギになるのは、現在のお墓・お寺、役所、改葬先という3者への連絡です。「何から手をつければいいのか分からない」と、最初の一歩でつまずく方は少なくありません。
手続きは一見ややこしく見えますが、順番に沿って進めれば迷いません。合同会社Zekkでオンライン追悼「メモリーサイト」を運営し、墓じまい後の供養に悩むご家族と接してきた経験もふまえ、全体の流れと必要書類をやさしく整理しました。費用の全体像は墓じまいの費用はいくら?相場と内訳もあわせてご覧ください。
墓じまいとは?改葬との違い
墓じまいとは、今あるお墓を撤去して更地に戻し、取り出した遺骨を別の供養先へ移すことです。このうち「遺骨を別の場所へ移す手続き」を、法律上は改葬(かいそう)と呼びます。墓じまい=お墓の撤去、改葬=遺骨の引っ越し、と整理すると分かりやすいでしょう。
改葬には、遺骨のある市区町村が発行する「改葬許可証」が必要です。勝手に遺骨を移すことはできないため、この許可を軸に手続きが進みます。まずは全体の流れを見ていきましょう。
墓じまいの流れ5ステップ
墓じまいの手続きは、次の5つのステップで進みます。まず全体像をつかんでおくと、今どの段階にいるかが分かって安心です。

60代女性

案内役
| ステップ | やること | 連絡先 |
|---|---|---|
| STEP1 | 親族・お寺に相談する | 家族・菩提寺 |
| STEP2 | 新しい供養先(改葬先)を決める | 霊園・寺院・散骨業者など |
| STEP3 | 必要書類を集める | 現墓地の管理者・改葬先 |
| STEP4 | 市区町村で改葬許可証を取得する | 遺骨のある市区町村の役所 |
| STEP5 | 閉眼供養・墓石撤去・新しい供養先へ納骨 | 石材店・お寺・改葬先 |
期間の目安は、相談から納骨までおよそ2〜6か月です。役所の書類そのものは数日で発行されますが、親族やお寺との話し合い、改葬先の見学に時間がかかることが多いためです。
STEP1|親族・お寺に相談する
最初にすべきは、親族への相談です。お墓は家族みんなにとって大切な場所。後から「聞いていない」ともめないよう、早い段階で意向を共有しておきます。あわせて、お墓を管理する菩提寺にも墓じまいの意向を伝えます。長いお付き合いのあるお寺ほど、事情を丁寧に伝えることが、円満に進めるいちばんのコツです。
STEP2|新しい供養先(改葬先)を決める
次に、取り出した遺骨をどこへ移すかを決めます。永代供養墓・樹木葬・納骨堂・散骨・手元供養など、選択肢はさまざまです。改葬先が決まらないと後の書類手続きに進めないため、ここは早めに動きましょう。種類ごとの費用や特徴はお墓の種類一覧|一般墓・樹木葬・納骨堂・永代供養の違いで比較しています。

STEP3|必要書類を集める
改葬許可を申請するために、次の3つの書類をそろえます。埋葬証明書は現在のお墓の管理者から、受入証明書は新しい改葬先から発行してもらいます。改葬許可申請書は役所の窓口か自治体のホームページで入手できます。証明書には有効期限(発行からおおむね3か月)が設けられている場合があるため、取得の順番とタイミングに気をつけましょう。
STEP4|市区町村で改葬許可証を取得する
3つの書類がそろったら、遺骨のある市区町村の役所へ提出します。内容に不備がなければ、2〜7日ほどで改葬許可証が交付されます。この許可証が、遺骨を移すための正式な許可になります。書類の準備や役所とのやり取りが難しい場合は、行政書士に代行を依頼することもできます。
STEP5|閉眼供養・墓石撤去・新しい供養先へ納骨
許可証が交付されたら、遺骨を取り出す前に僧侶による「閉眼供養(魂抜き)」を行うのが一般的です。そのうえで石材店が遺骨を取り出し、墓石を撤去して区画を更地に戻します。最後に、改葬許可証を提出して新しい供養先へ納骨し、必要に応じて開眼供養を行えば、墓じまいは完了です。
墓じまいに必要な書類一覧
手続きでつまずきやすいのが書類です。どこで発行してもらうかを一覧で確認しておきましょう。
| 書類 | 発行してもらう先 | 役割 |
|---|---|---|
| 改葬許可申請書 | 遺骨のある市区町村の役所 | 改葬を申請するための用紙 |
| 埋葬証明書 | 現在のお墓の管理者(寺院・霊園) | そこに遺骨があることの証明 |
| 受入証明書 | 新しい改葬先(霊園・寺院など) | 遺骨を受け入れる承諾の証明 |
自治体によって、申請書の様式や必要な添付書類が少しずつ異なります。申請前に、遺骨のある市区町村の窓口かホームページで最新の必要書類を確認してください。

墓じまいでよくあるトラブルと回避法
手続き自体は順番どおりですが、人間関係でつまずくことがあります。よくある3つのトラブルと、その防ぎ方を知っておきましょう。
① 親族に相談せず進めてしまう
もっとも多いのが、親族への相談不足による行き違いです。「勝手に決めた」と感じさせないよう、墓じまいを考え始めた早い段階で意向を共有し、できれば全員の合意を得てから進めます。費用の分担も、最初に話し合っておくと後々スムーズです。
② お寺とのやり取りがこじれる
菩提寺への相談が後回しになると、関係がぎくしゃくすることがあります。離檀料をめぐるトラブルもここで起きがちです。離檀料に法律上の支払い義務はありませんが、これまでの感謝を伝える気持ちで、早めに誠意をもって相談するのが円満のコツです。高額な請求で困った場合は、一人で抱えず消費生活センターや弁護士へ相談してください。

50代男性

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③ 改葬先が決まらないまま撤去してしまう
改葬先が決まっていないと、受入証明書が取れず改葬許可も下りません。「先にお墓を片づけたい」と焦らず、移し先を決めてから手続きを始めましょう。改葬先に迷う場合の選択肢は、次でご紹介します。
改葬先が決まらないときの選択肢
「どこへ移せばいいか決められない」という声はとても多く聞かれます。承継者がいない場合は、寺院や霊園が管理・供養を続けてくれる永代供養が安心です。費用を抑えたい・お墓という形にこだわらないなら、お墓を建てない供養の選択肢7つで比較している散骨や手元供養も選べます。
なかでも「遺骨を残さず、費用も抑えたい」という方に選ばれているのが海洋散骨です。費用や流れは業者によって差があるため、まずは無料で見積もりを取って比べてみるとよいでしょう。
海洋散骨の専門サービスです。委託・合同・個別など希望に応じたプランの費用を、無料で見積もり依頼できます。墓じまい後の遺骨の移し先として、まず相場を知りたい段階でも気軽に確認できます。

墓じまい後の供養と、思い出の残し方
墓じまいは「お墓をなくすこと」ではなく、「これからの供養のかたちを選び直すこと」でもあります。手続きを終えたあと、意外と多いのが「手を合わせる場所がなくなって寂しい」という声です。とくに合祀や散骨では、お参りの対象が形として残りません。

70代男性

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そんなとき、故人の写真や動画、思い出のメッセージをオンラインに残しておくと、離れて暮らす家族もいつでも故人を偲べます。合同会社Zekkが運営するメモリーサイトは、このオンライン追悼を担うサービスです。墓じまいで供養のかたちが変わっても、思い出はいつでも呼び起こせます。実際の使い方はメモリアルサイトを作ってみた|故人を偲ぶ使い方と実例で紹介しています。
故人の写真・動画・メッセージをオンラインで保存・共有できる追悼サービスです。墓じまい後も、家族それぞれがスマートフォンからいつでも故人を偲べます。利用方法と料金は無料で確認できます。
よくある質問
Q. 墓じまいの手続きはどのくらいの期間がかかりますか?
相談から納骨まで、おおよそ2〜6か月が目安です。役所の改葬許可証は書類がそろえば2〜7日ほどで交付されますが、親族やお寺との話し合い、改葬先の見学に時間がかかることが多いためです。余裕をもって進めましょう。
Q. 墓じまいは何から始めればよいですか?
まず親族に相談して意向を共有し、あわせて菩提寺にも伝えます。そのうえで新しい供養先(改葬先)を決めます。改葬先が決まると、埋葬証明書・受入証明書・改葬許可申請書という書類の手続きに進めます。
Q. 改葬許可証は必ず必要ですか?
遺骨を別の場所へ移す場合は、原則として改葬許可証が必要です。遺骨のある市区町村が発行します。ただし、遺骨の一部を手元供養として自宅に残す場合など、扱いが異なるケースもあるため、迷うときは役所の窓口で確認してください。
Q. 手続きを自分でやるのは難しいですか?
書類は3種類とシンプルなので、ご自身で進める方も多くいます。ただし、遠方でお墓のある役所に行きにくい場合や、書類の準備に不安がある場合は、行政書士に代行を依頼できます。報酬の目安は2万〜5万円ほどです。
Q. 墓じまい後、遺骨は必ずお墓に移さないといけませんか?
お墓である必要はありません。永代供養墓・樹木葬・納骨堂のほか、散骨や手元供養という選択肢もあります。手を合わせる場所を残したい場合は、オンライン追悼を組み合わせる方法もあります。ご家族で話し合い、無理なく続けられるかたちを選んでください。
まとめ|墓じまいは順番どおり進めれば迷わない
墓じまいの手続きは、5つのステップと3種類の書類を押さえれば、落ち着いて進められます。最後に要点を整理します。
- 流れは5ステップ:相談→改葬先決定→書類集め→改葬許可証→納骨
- 3者への連絡がカギ:現在のお墓・お寺、役所、改葬先
- 必要書類は3種類:改葬許可申請書・埋葬証明書・受入証明書
- 親族とお寺には早めに相談:トラブルの多くはここで防げる
- 改葬先を先に決める:決まらないと許可が下りない
期間は2〜6か月が目安です。焦らず、まずは親族への相談と改葬先の検討から始めてみてください。書類や役所の手続きに不安があれば、行政書士に代行を頼む選択肢もあります。
参考情報・外部リンク
- e-Gov 法令検索:墓地、埋葬等に関する法律(改葬・埋葬の法的な枠組み)
- 厚生労働省(改葬・墓地埋葬に関する制度の確認)
- 国民生活センター(墓じまい・離檀料トラブルの相談先)
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