「デジタル終活」 「お墓参り代行」 「永代供養」

お墓の雑草対策5つ|草むしりを楽にする方法と注意点

お墓の雑草対策は、「自分で抜く」「生えにくくする工事をする」「人に任せる」の3つに整理できます。年に2〜3回お参りに行けるなら草むしりで足ります。行く回数が減っているなら、防草シートや玉砂利で生えにくくするか、清掃を任せるほうが現実的です。

お墓に着いた瞬間、膝まで伸びた草を見て気が重くなる。抜いても抜いても、次に来たときにはまた同じ。そんな経験をされた方は少なくありません。

この記事は、合同会社Zekkでお墓清掃サービス「まもりて」を運営するなかで、西宮・尼崎の墓地に通いながら見てきたことをもとにしています。雑草が生えやすい区画とそうでない区画には、はっきりした違いがあります。

ここでは5つの対策を比べたうえで、除草剤を使う前に確かめておきたいことと、そもそも草むしりに行けないときの選択肢まで整理します。まずは3つの方向性から見ていきましょう。

お墓の雑草対策は3つの方向に分かれます

細かい方法はあとで比べますが、まず大きな方向を決めると迷いません。判断の軸は「年に何回お墓に行けるか」です。

方向 向いている方 やること
① 自分で抜く 年に2〜3回はお参りに行ける 春と夏前に草むしり。道具をそろえれば1〜2時間
② 生えにくくする 行けるが、毎回の草むしりがつらい 防草シート・玉砂利・固まる土などで地面をふさぐ
③ 人に任せる 遠方・多忙で年に1回も行けない 墓参り代行や定期清掃に依頼し、写真で状態を確認する

②と③は両立します。生えにくくする工事をしたうえで、年に数回だけ見てもらう。これがいちばん手間が少ない組み合わせです。

なぜお墓は雑草が生えやすいのか

自宅の庭より草の伸びが早いと感じるなら、それは気のせいではありません。墓地には草が育ちやすい条件がそろっています。

ひとつは土がむき出しになっていること。墓石のまわりに土の部分が残っていると、そこが種の受け皿になります。もうひとつは人が来る回数が少ないことです。庭なら毎日目に入って小さいうちに抜けますが、お墓は違います。

そして墓地は日当たりと風通しがよい場所に造られることが多く、草にとっては好条件です。

やっかいなのは草の種類でもあります。スギナやドクダミは多年草で、地面の下に茎を伸ばして広がります。地上の部分を抜いても、残った地下茎からまた出てきます。「抜いたのにすぐ生える」と感じる原因の多くがこれです。

地面一面に広がった雑草のイメージ写真
Photo by Thi Nguyen Duc on Unsplash
60代女性
60代女性
お盆に行ったら草がすごくて、お参りより草むしりで終わってしまって。次の彼岸にはまた同じことになるかと思うと、気が重いんです。
案内役
案内役
多くの方が同じところでお困りです。夏の草は2か月ほどで元に戻りますから、抜く回数を増やすより、生えにくくするほうが結局は楽になります。まずはご自身が年に何回行けるかを考えてみてください。

草むしりの基本|道具・手順・抜いた草の後始末

まずは自分で抜く場合です。道具がそろっているかどうかで、かかる時間がずいぶん変わります。

持っていくとよいのは、軍手または園芸用手袋、草を抜く小型の鎌、根を掘り起こす移植ごて、ゴミ袋、飲み物です。手袋は厚手のものを選んでください。墓地の草には、とげのあるものが混ざります。

手順は、外側から内側へ。区画の縁から刈り進めて、最後に墓石のまわりを手で丁寧に抜きます。墓石のきわは根が石の下に入り込んでいることがあるので、無理に引っ張らず、移植ごてで根元をゆるめてから抜いてください。

見落としがちなのが、抜いた草の後始末です。多くの霊園では、出したごみは持ち帰りが原則です。ごみ置き場がある霊園でも、種類ごとに分けるよう決められていることがあります。行く前に管理事務所のルールを確認しておくと、当日あわてません。

草むしりに使う移植ごてなどの園芸道具のイメージ写真
Photo by John Bogna on Unsplash

もうひとつ、季節の注意があります。真夏の日中の草むしりは避けてください。墓地は日陰が少なく、思っている以上に体に負担がかかります。行くなら朝の早い時間に、水分を持って。高齢のご家族に任せきりにしている場合はとくに、環境省の熱中症予防情報サイトで当日の暑さ指数を確かめてからにしてください。

お墓の掃除全体の手順はお墓掃除の正しいやり方|道具・手順・やってはいけないNG行為にまとめています。墓石の汚れが気になる方は墓石の汚れの落とし方4つ|コケ・水垢・黒ずみの原因もあわせてご覧ください。

雑草が生えにくくなる5つの方法を比較

ここからは「生えにくくする」方法です。持続する年数と、自分でできるかどうかで選び分けます。

方法 持続の目安 自分でできるか 向き・不向き
① 除草剤 数週間〜数か月 できる いちばん手軽。ただし霊園の可否確認が要る。効果は続かない
② 防草シート 製品により5〜10年程度 できる 遮光して光合成を止める。見た目が気になるなら玉砂利と併用
③ 玉砂利 シート併用で5〜10年程度 できる 見た目が整う。単体では隙間から生えるためシートとの併用が前提
④ 固まる土 数年 できる 水をまいて固める。土の風合いが残る。ひび割れたら補修が要る
⑤ 張り石・コンクリート 長期 石材店に依頼 いちばん手がかからない。費用は高く、霊園の許可と工事が要る

費用については、この記事では金額を示しません。区画の広さ、霊園の場所、施工する石材店で大きく変わり、信頼できる一律の相場が見当たらないためです。②〜⑤を考えるなら、複数の石材店から見積もりを取ってください。

迷ったときの現実的な一手は、②の防草シートに③の玉砂利をかぶせる組み合わせです。自分でも施工でき、見た目も整い、数年は草むしりの回数を減らせます。

敷き詰められた玉砂利のイメージ写真
Photo by Rob Wicks on Unsplash

除草剤を使う前に確認したいこと

いちばん手軽なのは除草剤ですが、お墓では自宅の庭と同じようには使えません。撒く前に確認してください。

▼ 除草剤を使う前に確認したい5つ

① その霊園は除草剤を使ってよいか
使用を禁じている霊園・寺院があります。管理事務所に一度たずねてください
② 墓石にかからない撒き方か
液体が墓石にかかると、シミや石の傷みの原因になることがあります
③ 隣の区画へ流れないか
雨で流れて隣家の植栽に影響することがあります。傾斜のある区画はとくに注意
④ 粒状なら安心、ではない
粒状も溶ければ液状と同じように広がり、金属部分のサビにつながることがあります
⑤ 塩は使わない
土に残り続け、石材や金具を傷めます。雑草対策として塩をまくのは避けてください

とくに大事なのが①です。除草剤の使用を禁じている霊園や寺院があります。知らずに撒いてしまうと、管理者とのあいだで気まずいことになります。電話で「除草剤を使ってもよいか」と一言たずねるだけで済みます。

使う場合も、農薬として登録された製品を、表示された使い方の範囲で使ってください。使い方の考え方は農林水産省の農薬コーナーが参考になります。

70代男性
70代男性
近所の人が塩をまくと草が生えないと言っていましてね。安上がりでいいと思ったのですが、どうなんでしょうか。
案内役
案内役
塩はおすすめできません。土に残り続けて、墓石の台座や金具を傷めることがあります。しかも一度まくと土が元に戻りにくいのです。同じ手軽さをお求めなら、市販の除草剤を霊園に確認したうえでお使いください。

対策工事は、勝手に進められないことがあります

意外と知られていませんが、ここでつまずく方がいます。

お墓の区画は、多くの場合買い取ったのではなく「使用権」を得ている状態です。土地そのものを所有しているわけではありません。そのため、地面をコンクリートで固める、石を張るといった改変には、霊園や寺院の承諾が要ることがあります。

さらに、工事を頼める石材店が指定されている霊園もあります。この場合、外部の業者に見積もりを取っても施工できません。

順番としては、まず管理事務所に「防草の工事をしたいが、どこまでできるか」「指定の石材店はあるか」を聞く。そのうえで見積もりを取る。この順にすると二度手間になりません。

なお墓地の運営そのものは、墓地、埋葬等に関する法律にもとづいて許可を受けた事業者が行っています。制度の概要は厚生労働省の生活衛生関係のページで確認できます。

雑草対策をする時期|春に手を打つと夏が楽になります

同じ作業でも、やる時期で効きめが変わります。

いちばんよいのは、草が伸びきる前の3〜5月です。この時期に地面をふさいでおくと、夏の伸びがはっきり違います。逆に真夏に着手すると、暑いなかで伸びきった草を刈るところから始めることになり、体への負担が大きくなります。

お盆やお彼岸に合わせて動く方が多いのですが、その一か月前に一度手を入れておくと、当日はお参りに集中できます。お盆の前は霊園も混み合いますから、少し早めに動くほうが落ち着いて作業できます。

お参りの時期そのものを見直したい方はお墓参りの頻度は年2〜3回が最多|決まりはある?もご覧ください。

草むしりに行けない、親に任せたくないときは

ここまでは「行ける前提」の話でした。けれど、そもそも行けない方も多いはずです。

実家が遠い。仕事の休みが取れない。あるいは近くに住む高齢の親が、毎年ひとりで草むしりをしている。この3つ目の相談は、まもりてを運営していてよくうかがいます。子世代としては、夏場に親を墓地へ行かせるのが心配なのですよね。

行けない状態が続くと、雑草は数年で根を張り、墓石の下に入り込みます。放置した先に何が起きるかはお墓を放置するとどうなる?無縁墓・撤去のリスクと対策にまとめています。

50代男性
50代男性
母がまだ自分で草むしりに行くと言い張るのですが、この暑さで倒れないか心配で。かといって私は東京にいて、そう何度も帰れません。
案内役
案内役
お気持ちはよく分かります。無理に止めるより、草が伸びきる前に一度きれいにしておくと、お母さまの負担もぐっと軽くなります。お参りはご家族で、草むしりは任せる。そういう分け方をされる方が増えていますよ。

頼み方は大きく2つです。単発の墓参り代行と、月額の定期清掃。伸びきってから1回だけ頼むより、定期的に見てもらうほうが1回あたりの作業は軽く済みます。

合同会社Zekkが運営するまもりては、西宮・尼崎エリアを中心に、定期的な清掃とお参りの代行を行い、作業のたびに写真と動画でご報告する月額制のサービスです。草が伸びる前の状態を保てるので、毎回ゼロから刈る必要がありません。

遠方や多忙で草むしりに行けない方、高齢のご家族に任せきりになっている方へ。対応エリアと月額料金は公式サイトで無料で確認できます。問い合わせの義務はありません。

まもりての対応エリアと料金を確認する →

まもりて(合同会社Zekk)/西宮・尼崎を中心にお墓の清掃とお参りを代行しています

業者の選び方や料金の考え方は墓参り代行おすすめ5タイプ|料金相場と選び方【2026】で、定期的に見守る形は定期お墓掃除サブスクのおすすめは?毎月写真で見守るサービス比較で比べられます。遠方のお墓の管理方法全体は遠方のお墓を管理する方法5選|代行・サブスク・墓じまいを比較にまとめました。

よくある質問

Q. 防草シートを敷けば、雑草はまったく生えなくなりますか?

まったくゼロにはなりません。シートの継ぎ目や、墓石とシートのすきまからは出てきます。ただし手で抜ける量まで減りますので、草むしりの負担は大きく軽くなります。数年に一度、めくれや破れがないかを見てあげてください。

Q. 玉砂利だけ敷くのではだめですか?

玉砂利だけでは、石と石のすきまから草が出てきます。下に防草シートを敷いてから玉砂利をのせると、見た目のよさと効きめの両方が得られます。すでに玉砂利だけ敷いている場合は、一度どけてシートを入れる形になります。

Q. 除草剤は墓石に影響しませんか?

墓石に直接かからなければ、大きな影響は出にくいとされています。ただし液体が石にかかるとシミの原因になることがあり、粒状のものも溶けて流れれば同じです。金属の金具に触れるとサビにつながることもあります。墓石から離して、風のない日に撒いてください。

Q. 抜いた草はどこに捨てればいいですか?

霊園ごとにルールが違います。持ち帰りが原則のところ、ごみ置き場があるところ、分別が決まっているところがあります。管理事務所に確認するのが確実です。ごみ袋は多めに持っていくと足りなくなりません。

Q. 何年も放置してしまい、草が墓石を覆っています。自分で戻せますか?

状態によります。草が墓石の下や継ぎ目に根を張っていると、無理に引くと石を動かしてしまうことがあります。膝より高く伸びている、根元が木のように太い、といった場合は、一度専門の業者に見てもらうほうが安全です。

Q. 親が高齢で草むしりが難しくなってきました。何から始めればいいですか?

まず一度きれいな状態に戻し、そのうえで生えにくくする対策を入れるのが順番です。そこまで済めば、以降は年に数回の軽い手入れで保てます。ご家族が遠方の場合は、代行や定期清掃を組み合わせると負担が偏りません。

まとめ|抜く回数を増やすより、生えにくくする

お墓の雑草は、抜く回数を増やしても根本は変わりません。押さえるところは4つです。

  • 方向を決める……年に何回行けるかで「抜く/生えにくくする/任せる」を選ぶ
  • 組み合わせる……防草シート+玉砂利が、自分でできて効きめも続く
  • 先に確認する……除草剤の可否と、工事の可否・指定石材店を管理事務所に聞く
  • 春に動く……3〜5月に手を打つと、夏の草むしりがぐっと軽くなる

そして、行けないことを責める必要はありません。お墓を整えておく方法は、自分の手で抜くことだけではないからです。ご家族の状況に合う形を選んでください。

お盆やお彼岸に行けないこと自体に気が重くなっている方は、お盆・お彼岸にお墓参りに行けないときの対処法もあわせてどうぞ。

参考情報・外部リンク

この記事に関連する記事


桝谷研士(合同会社Zekk)

この記事を書いた人

桝谷研士(ますたに けんと)

合同会社Zekkで、お墓清掃サブスク「まもりて」とオンライン追悼「メモリーサイト」の運営に携わる。
西宮・尼崎の墓地に足を運び、遠方や多忙でお墓に行けないご家族の声を日々うかがう中で、
「供養のかたちは一つではない」と実感。実際の清掃作業やご遺族とのやり取りで得た一次情報をもとに、
終活・供養・お墓まわりの「本当に役立つ情報」を、できるだけやさしい言葉でお届けしています。

運営:合同会社Zekk(お墓清掃サービス「まもりて」・オンライン追悼「メモリーサイト」運営)

>お墓・終活のことなら、まずご相談ください

お墓・終活のことなら、まずご相談ください

遠方でお墓に行けない方の「まもりて」、故人の思い出をWebに残す「メモリーサイト」。合同会社Zekkが運営する2つのサービスで、大切な人への想いをサポートします。

CTR IMG