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墓じまいの費用は、総額でおよそ30万〜150万円が目安です。内訳は「墓石の撤去・解体」「閉眼供養のお布施」「離檀料」「行政手続き」「新しい供養先(改葬先)」の5つで、総額を最も左右するのは改葬先の選び方です。「お墓を継ぐ人がいない」「遠くて管理できない」といった理由から、墓じまいを考える方が増えています。けれど最初につまずきやすいのが、「結局いくらかかるのか」というお金の不安ではないでしょうか。
費用はまとまった金額になりますが、内訳を一つずつ理解すれば、どこを抑えられるかが見えてきます。合同会社Zekkでオンライン追悼「メモリーサイト」を運営し、墓じまい後の供養に悩むご家族と接してきた経験もふまえ、費用の全体像をやさしく整理しました。
墓じまいの費用相場は総額いくら?
墓じまいの費用は、総額でおよそ30万〜150万円が相場です。金額に大きな幅があるのは、お墓の大きさや立地、そして墓じまい後に遺骨をどこへ移すか(改葬先)で、かかるお金が変わるためです。まずは総額のイメージをつかんでおきましょう。
60代女性
案内役| ケース | 総額の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 費用を抑えた場合 | 30万〜50万円 | 小さめの区画+合祀型の永代供養へ改葬 |
| 標準的な場合 | 50万〜100万円 | 一般的な区画+樹木葬・納骨堂へ改葬 |
| 費用がかさむ場合 | 100万〜150万円超 | 大きな区画・離檀料が高め+個別墓へ改葬 |
あくまで目安であり、地域やお寺との関係、業者によっても上下します。「思っていたより高い」と感じるかもしれませんが、次の章で内訳を分けて見ると、抑えられる部分がはっきりしてきます。

墓じまいの費用の内訳5つ
墓じまいの費用は、大きく5つの項目に分けられます。まず一覧で全体を見てから、ひとつずつ確認していきましょう。
| 内訳 | 費用の目安 | 支払い先 |
|---|---|---|
| ① 墓石の撤去・解体 | 10万〜50万円 | 石材店 |
| ② 閉眼供養のお布施 | 3万〜10万円 | お寺 |
| ③ 離檀料 | 3万〜20万円 | お寺(義務ではない) |
| ④ 行政手続き | 数百円〜5万円 | 自治体/行政書士 |
| ⑤ 新しい供養先(改葬先) | 数千円〜150万円 | 霊園・寺院・散骨業者など |
① 墓石の撤去・解体費用
墓石を解体・撤去し、区画を更地に戻して管理者へ返すための工事費です。1平方メートルあたり10万円ほどが目安で、区画の広さによって10万〜50万円ほどかかります。重機が入りにくい場所や、急な斜面にある墓地では、作業が難しくなるぶん割高になりやすい部分です。
② 閉眼供養(魂抜き)のお布施
お墓から遺骨を取り出す前に、僧侶に読経してもらう「閉眼供養(魂抜き・お性根抜き)」を行うのが一般的です。このときお渡しするお布施の目安は3万〜10万円ほど。金額はお寺や地域の慣習によって変わるため、迷うときは菩提寺に直接たずねても失礼にはあたりません。
③ 離檀料
離檀料は、これまでお世話になったお寺の檀家をやめる際に、感謝の気持ちとしてお渡しするお金です。相場は3万〜20万円ほどとされますが、法律上の支払い義務があるものではありません。とはいえ、長いお付き合いのあるお寺との関係を穏やかに終えるためにも、早めに事情を伝え、誠意をもって相談することが大切です。まれに高額な離檀料を求められるケースもありますが、その場合は一人で抱え込まず、消費生活センターや弁護士など専門の窓口に相談してください。
50代男性
案内役④ 行政手続き・改葬許可の費用
遺骨を別の場所へ移すには、自治体が発行する「改葬許可証」が必要です。書類そのものの発行手数料は1通あたり数百円ほどと、費用は大きくありません。書類の準備や役所とのやり取りを自分で行うのが難しい場合は、行政書士に代行を依頼でき、その報酬の目安は2万〜5万円ほどです。手続きの詳しい流れは、遺骨のある市区町村の窓口で確認してください。
⑤ 新しい供養先(改葬先)の費用
総額を最も大きく左右するのが、取り出した遺骨をどこへ移すかです。ここは数千円から150万円ほどまで、選び方で費用が大きく変わります。
| 改葬先 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 合祀型の永代供養墓 | 3万〜10万円 | 最も安い。他の遺骨と一緒に埋葬 |
| 樹木葬 | 5万〜80万円 | 自然志向。永代供養つきが多い |
| 納骨堂 | 50万〜150万円 | 屋内でお参りしやすい |
| 散骨(海洋散骨など) | 5万〜30万円 | 遺骨を残さず自然へ還す |
| 手元供養 | 数千円〜 | 遺骨の一部を自宅で保管 |
承継者がいない方に選ばれやすいのが、寺院や霊園が管理・供養を引き継いでくれる永代供養です。仕組みや費用は永代供養とは?費用・種類・選び方を徹底解説で詳しくまとめています。お墓という形にこだわらない場合の選択肢は、お墓を建てない供養の選択肢7つ|費用と特徴を比較もあわせてご覧ください。
「遺骨を残さず、費用も抑えたい」という方には、海洋散骨も選択肢のひとつです。費用や流れは業者によって差があるため、まずは無料で見積もりを取って比べてみるとよいでしょう。
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墓じまいの費用が高くなる3つのケース
同じ墓じまいでも、条件によって総額は大きく変わります。「思ったより高くなった」となりやすいのは、次の3つのケースです。
① お墓の区画が広い・墓石が大きい
撤去費用は区画の広さに比例して増えます。複数の墓石や外柵、大きな石塔がある場合は、解体・処分の手間が増えるぶん費用も上がります。先祖代々の大きなお墓ほど、撤去費だけで数十万円になることもあります。
② 重機が入れない立地にある
山あいや階段の多い霊園など、重機が近づけない場所では、手作業や人手が増えて工事費が割高になります。見積もりの前に、お墓までの通路や作業スペースの状況を業者に伝えておくと、金額のズレを防げます。
③ 離檀料が高め・改葬先に個別墓を選ぶ
お寺との関係や地域の慣習によって、離檀料が相場より高くなることがあります。また改葬先に個別の納骨堂や新しいお墓を選ぶと、その費用だけで100万円を超えることもあります。総額を抑えたいなら、この2点を早めに検討しておきましょう。
墓じまいの費用を抑える5つの方法
まとまった出費になる墓じまいですが、工夫しだいで負担は軽くできます。無理なく取り組める5つの方法を紹介します。
- 複数の石材店から相見積もりを取る:撤去費は業者ごとに差が出やすい部分です。2〜3社を比べるだけで数万円変わることもあります。
- 改葬先を合祀型の永代供養にする:改葬先の費用は総額を最も左右します。合祀型なら3万〜10万円ほどに抑えられます。
- 自治体の補助制度を確認する:公営墓地の返還などで、一部の自治体に補助や還付がある場合があります。お墓のある市区町村の窓口で確認しましょう。
- 行政手続きを自分で行う:改葬許可の申請を自分で進めれば、代行報酬(2万〜5万円)を節約できます。
- 離檀料は誠意をもって早めに相談する:関係がこじれる前に事情を伝えることで、金額の面でも話し合いがしやすくなります。
すべてを一度に行う必要はありません。まずは相見積もりと改葬先の検討から始めると、総額の見通しが立てやすくなります。
墓じまいの費用が払えないときの選択肢
費用が一度に用意できない場合でも、方法はあります。ひとつは、改葬先を合祀型の永代供養や送骨など、費用の低い方法にすること。もうひとつは、石材店や納骨先の分割払いが使えないか相談することです。
また、遺骨をすべて改葬せず、一部を手元供養として残し、残りを合祀するといった組み合わせも、費用を抑える現実的な工夫です。「今すぐ全部を整えなければ」と気負わず、無理のない範囲から進めていきましょう。費用の低い供養方法はお墓を建てない供養の選択肢7つで具体的に比較しています。

墓じまい後の供養と、思い出の残し方
墓じまいは「お墓をなくすこと」ではなく、「これからの供養のかたちを選び直すこと」でもあります。遺骨の移し先が決まったあと、意外と多いのが「手を合わせる場所がなくなって寂しい」という声です。とくに合祀や散骨では、お参りの対象が形として残りません。
70代男性
案内役そんなとき、故人の写真や動画、思い出のメッセージをオンラインに残しておくと、離れて暮らす家族もいつでも故人を偲べます。合同会社Zekkが運営するメモリーサイトは、このオンライン追悼を担うサービスです。墓じまいで供養のかたちが変わっても、思い出はいつでも呼び起こせます。実際の使い方や雰囲気は、メモリアルサイトを作ってみた|故人を偲ぶ使い方と実例で紹介しています。
故人の写真・動画・メッセージをオンラインで保存・共有できる追悼サービスです。墓じまい後も、家族それぞれがスマートフォンからいつでも故人を偲べます。利用方法と料金は無料で確認できます。
まとめ|墓じまいの費用は内訳を分けて考える
墓じまいの費用は総額30万〜150万円が目安で、5つの内訳に分けて考えると、抑えられる部分が見えてきます。最後に要点を整理します。
- 総額を最も左右するのは改葬先。合祀型の永代供養なら3万〜10万円に抑えられる
- 撤去費は相見積もりで数万円変わる。2〜3社を比較する
- 離檀料に法的な義務はない。早めに誠意をもって相談する
- 行政手続きは自分でも可能。難しければ行政書士に代行できる
- 払えないときは分割・一部改葬・合祀で無理なく進める
まずは「遺骨をどこへ移すか」から考え始めると、総額の見通しが立てやすくなります。改葬先を検討したい方は永代供養とは?費用・種類・選び方から、思い出を残す方法を知りたい方はメモリアルサイトの実例から読み進めてみてください。
よくある質問
Q. 墓じまいの費用は平均でいくらくらいですか?
総額でおよそ30万〜150万円が目安です。改葬先を合祀型の永代供養にするなど費用を抑えれば30万〜50万円ほど、個別の納骨堂や新しいお墓を選ぶと100万円を超えることもあります。最も金額を左右するのは改葬先の選び方です。
Q. 離檀料は必ず払わないといけませんか?
離檀料に法律上の支払い義務はありません。これまでお世話になったお寺への感謝としてお渡しするお金です。相場は3万〜20万円ほどですが、まずは早めに事情を伝え、誠意をもって相談することが大切です。高額な請求で困った場合は、消費生活センターや弁護士へ相談してください。
Q. 費用を安く抑えるにはどうすればよいですか?
改葬先を合祀型の永代供養にする、石材店から相見積もりを取る、行政手続きを自分で行う、といった方法で負担を軽くできます。自治体によっては補助制度がある場合もあるため、お墓のある市区町村の窓口で確認してみましょう。
Q. 墓じまいの手続きは何から始めればよいですか?
まず親族や菩提寺に相談し、そのうえで新しい供養先(改葬先)を決めます。改葬先が決まったら、遺骨のある市区町村の窓口で改葬許可の手続きを進めます。書類の準備が難しい場合は行政書士に代行を依頼できます。
Q. 墓じまい後、遺骨は必ずお墓に移さないといけませんか?
必ずしもお墓である必要はありません。永代供養墓・樹木葬・納骨堂のほか、散骨や手元供養という選択肢もあります。手を合わせる場所を残したい場合は、オンライン追悼を組み合わせる方法もあります。ご家族で話し合って、無理なく続けられるかたちを選んでください。
参考情報・外部リンク
- e-Gov 法令検索:墓地、埋葬等に関する法律(改葬・埋葬の法的な枠組み)
- 法務省(改葬・遺骨に関する制度の確認)
- 国民生活センター(墓じまい・供養サービス利用時の相談先)
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