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スマホやSNSアカウントは、持ち主が亡くなっても自動では消えません。放置すると、写真やお金の情報が確認できなくなったり、アカウントが乗っ取りの標的になったりします。対策の基本は「生前にApple・Googleなどの管理設定をしておく」「ID・パスワードをリスト化して家族に伝わるようにしておく」の2つです。スマホの中には、写真・連絡先・SNS・ネット銀行・サブスクなど、たくさんの大切な情報が入っています。
これらは「デジタル遺品」と呼ばれ、備えのないまま持ち主が亡くなると、遺族が大変な思いをします。合同会社Zekkでオンライン追悼「メモリーサイト」を運営し、故人の思い出やデータに向き合うご家族と接してきた経験もふまえ、死後のアカウント手続きと生前の備えをやさしく整理しました。デジタル終活の全体像はデジタル終活とは?やり方とおすすめサービスもあわせてご覧ください。
死後、スマホ・SNSアカウントはどうなる?
結論から言うと、アカウントは自動的に消えるわけではありません。多くのサービスは、利用者本人だけが使える「一身専属」の扱いのため、家族でも中身をそのまま引き継げないことが少なくありません。放置されたアカウントには、次のようなリスクがあります。
- ネット銀行や証券、暗号資産などの財産が把握できない
- 有料サブスクの支払いが引き落とされ続ける
- SNSが乗っ取られ、なりすましに使われる
- 大切な写真や思い出のデータが取り出せなくなる
こうしたトラブルを防ぐには、生前の備えと、遺族側の手続きの両方を知っておくことが大切です。まずは主要サービスの死後対応を見ていきましょう。

60代女性

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主要サービスの死後対応一覧
サービスによって、追悼用に残せるか・削除のみか、生前に設定できるかが異なります。代表的なものを一覧で整理しました。
| サービス | 死後の対応 | 生前にできる設定 |
|---|---|---|
| Apple(iPhone) | 遺族がデータへアクセス申請できる | 故人アカウント管理連絡先を登録 |
| Google(Android) | 一定期間後にデータを共有・削除 | アカウント無効化管理ツールを設定 |
| 追悼アカウント化 or 削除を選べる | 追悼アカウント管理人を指定 | |
| 追悼プロフィール化 or 削除 | (家族・友人が死後に申請) | |
| X(旧Twitter) | 遺族の申請で削除のみ | 生前の指定機能はなし |
| LINE | 相続不可・削除のみ | 生前の指定機能はなし |
大きく分けると、Apple・Google・Facebook・Instagramは「残す/引き継ぐ」仕組みがある一方、XやLINEは削除しかできません。だからこそ、生前に自分で設定を済ませておくかどうかが、遺族の負担を大きく左右します。

生前にやっておくべきデジタル終活3つ
元気なうちにできる備えは、大きく3つです。どれも特別な費用はかからず、少しの手間で遺族の負担をぐっと減らせます。

50代男性

案内役
① Apple・Googleの死後設定をしておく
iPhoneを使っているなら「故人アカウント管理連絡先」、Androidやgoogleアカウントなら「アカウント無効化管理ツール」を設定しておきます。信頼できる家族を指定しておけば、万一のとき、写真やデータへ正規の手順でアクセスしてもらえます。設定はスマホの設定画面から数分ででき、いちばん確実な備えです。
② SNSの追悼設定・管理人を決めておく
Facebookでは「追悼アカウント管理人」を生前に指定できます。指定された人は、亡くなったあとに追悼アカウントの管理(固定投稿やプロフィール写真の変更など)を行えます。残したいSNSがある場合は、こうした設定の有無を確認しておきましょう。
③ ID・パスワードをリスト化して伝わるようにする
意外と見落としがちなのが、そもそも「どんなアカウントを持っているか」を家族が知らないことです。契約中のサービス名とID(パスワードは別管理でも可)を一覧にし、エンディングノートや信頼できる家族に在りかを伝えておきます。とくにネット銀行・証券・サブスクは、財産や支払いに直結するため優先度が高い項目です。整理の考え方はデジタル遺品とは?放置するリスクと生前にやるべき整理で詳しく解説しています。

遺族が故人のアカウントを見つけたときの進め方
備えがないまま遺族の立場になった場合も、順番に対応すれば大丈夫です。慌てず、次の流れで進めましょう。
- 1. お金に関わるものを最優先で確認:ネット銀行・証券・暗号資産・サブスクなど、財産や支払いに関わるものから手をつけます。
- 2. 各サービスの窓口に連絡:死亡を証明する書類(除籍謄本など)を求められることが多いため、案内に沿って手続きします。
- 3. SNSは削除か追悼かを家族で決める:残す・閉じるに正解はありません。家族で話し合って方針を決めます。
- 4. 手に負えなければ専門業者へ:スマホが開けない、量が多いといった場合は、デジタル遺品に対応する整理業者に相談できます。
財産に関わる相続手続きは、内容によって専門家の力が必要になります。金額が大きい、権利関係が複雑といった場合は、司法書士・弁護士・税理士など専門家に相談してください。デジタル遺品整理サービスの選び方はデジタル遺品整理サービスの評判・口コミ|料金と選び方にまとめています。
全国対応の遺品整理サービスです。スマホやパソコンのデータ整理を含め、作業量に応じた見積もりを無料で依頼できます。「開けないスマホがある」「何から手をつけるか分からない」ときの相談先として使えます。
スマホ本体のロック問題に注意
デジタル遺品でもっとも困るのが、スマホ本体のパスコードです。ロックが解けないと、中の写真や連絡先はもちろん、二段階認証にも入れず、他のサービスの手続きまで止まってしまいます。何度も間違えるとデータが消える設定になっていることもあり、むやみに試すのは禁物です。
だからこそ、生前に「①端末のパスコード」「②主要サービスの死後設定」の2つを整えておくことが、いちばんの備えになります。他の終活の準備とあわせて進めたい方は終活サービスを比較|エンディングノート・生前整理・記録サービスの選び方も参考にしてください。

思い出は残す、アカウントは整理する
アカウントの整理を考えるとき、忘れたくないのが「思い出をどう残すか」です。SNSやスマホには、故人の写真・動画・言葉がたくさん詰まっています。アカウントを削除すると、それらも一緒に消えてしまうことがあります。

50代女性

案内役
大切な写真やメッセージは、消える前に別の場所へ移して残しておくと安心です。合同会社Zekkが運営するメモリーサイトは、故人の思い出をオンラインにまとめて残せる追悼サービスです。アカウントを整理したあとも、家族それぞれがスマホからいつでも故人を偲べます。実際の使い方はメモリアルサイトを作ってみた|故人を偲ぶ使い方と実例で紹介しています。
故人の写真・動画・メッセージをオンラインで保存・共有できる追悼サービスです。SNSを整理する前に、大切な思い出だけを別の場所へ残しておけます。利用方法と料金は無料で確認できます。
よくある質問
Q. 故人のSNSアカウントは家族が勝手に削除できますか?
多くのサービスでは、遺族が所定の手続きをすれば削除を申請できます。ただし、死亡を証明する書類や続柄の確認を求められるのが一般的です。IDとパスワードが分かっていても、規約上は本人以外の利用が認められていない場合が多いため、各サービスの正規の窓口から手続きしてください。
Q. LINEのアカウントは相続できますか?
できません。LINEのアカウントは利用者本人だけに帰属する扱いのため、家族が引き継ぐことはできず、対応は削除のみとなります。トーク履歴を残したい場合は、生前に本人がバックアップを取っておく必要があります。
Q. スマホのパスコードが分からないとどうなりますか?
中の写真や連絡先が確認できず、二段階認証にも入れないため、他のサービスの手続きも進めにくくなります。何度も入力を間違えるとデータが消える設定のこともあるので、むやみに試さないでください。生前にパスコードの在りかを家族へ伝えておくのが確実です。
Q. デジタル終活は何から始めればよいですか?
まずApple・Googleの死後設定を済ませ、次に持っているアカウントを一覧にすることから始めます。とくにネット銀行・証券・サブスクなど、お金に関わるものを優先しましょう。エンディングノートに在りかを書いておくと、いざというとき家族が困りません。
Q. 故人の写真だけでも残す方法はありますか?
あります。アカウントを削除する前に、写真や動画を別の保存先へ移しておけば、思い出は残せます。オンラインの追悼サービスにまとめておくと、離れて暮らす家族とも共有でき、命日や法要のときにいつでも見返せます。
まとめ|スマホ・SNSは生前の備えが遺族を守る
スマホやSNSは自動では消えません。備えがないと遺族が困るからこそ、元気なうちの準備が何よりの対策です。最後に要点を整理します。
- アカウントは自動で消えない:放置は財産の見落としや乗っ取りにつながる
- Apple・Googleの死後設定が最優先:数分でできる確実な備え
- ID・パスワードはリスト化:お金に関わるものから一覧に
- スマホのパスコードの在りかを家族に伝えておく
- 思い出は消す前に別の場所へ:削除でデータが消えることも
まずはお使いのスマホで、死後設定を1つ済ませるところから始めてみてください。小さな一歩が、いざというときの家族の安心につながります。
参考情報・外部リンク
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