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スマホ・SNSアカウントの死後の手続き|デジタル終活の基本【2026年版】

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スマホやSNSアカウントは、持ち主が亡くなっても自動では消えません。放置すると、写真やお金の情報が確認できなくなったり、アカウントが乗っ取りの標的になったりします。対策の基本は「生前にApple・Googleなどの管理設定をしておく」「ID・パスワードをリスト化して家族に伝わるようにしておく」の2つです。スマホの中には、写真・連絡先・SNS・ネット銀行・サブスクなど、たくさんの大切な情報が入っています。

これらは「デジタル遺品」と呼ばれ、備えのないまま持ち主が亡くなると、遺族が大変な思いをします。合同会社Zekkでオンライン追悼「メモリーサイト」を運営し、故人の思い出やデータに向き合うご家族と接してきた経験もふまえ、死後のアカウント手続きと生前の備えをやさしく整理しました。デジタル終活の全体像はデジタル終活とは?やり方とおすすめサービスもあわせてご覧ください。

死後、スマホ・SNSアカウントはどうなる?

結論から言うと、アカウントは自動的に消えるわけではありません。多くのサービスは、利用者本人だけが使える「一身専属」の扱いのため、家族でも中身をそのまま引き継げないことが少なくありません。放置されたアカウントには、次のようなリスクがあります。

  • ネット銀行や証券、暗号資産などの財産が把握できない
  • 有料サブスクの支払いが引き落とされ続ける
  • SNSが乗っ取られ、なりすましに使われる
  • 大切な写真や思い出のデータが取り出せなくなる

こうしたトラブルを防ぐには、生前の備えと、遺族側の手続きの両方を知っておくことが大切です。まずは主要サービスの死後対応を見ていきましょう。

60代女性
60代女性
スマホのことは苦手で…。私が亡くなったあと、家族が困らないか心配で。
案内役
案内役
難しく考えなくて大丈夫です。ポイントを1つずつ押さえれば、ご家族の負担はぐっと減らせますよ。

主要サービスの死後対応一覧

サービスによって、追悼用に残せるか・削除のみか、生前に設定できるかが異なります。代表的なものを一覧で整理しました。

サービス 死後の対応 生前にできる設定
Apple(iPhone) 遺族がデータへアクセス申請できる 故人アカウント管理連絡先を登録
Google(Android) 一定期間後にデータを共有・削除 アカウント無効化管理ツールを設定
Facebook 追悼アカウント化 or 削除を選べる 追悼アカウント管理人を指定
Instagram 追悼プロフィール化 or 削除 (家族・友人が死後に申請)
X(旧Twitter) 遺族の申請で削除のみ 生前の指定機能はなし
LINE 相続不可・削除のみ 生前の指定機能はなし

大きく分けると、Apple・Google・Facebook・Instagramは「残す/引き継ぐ」仕組みがある一方、XやLINEは削除しかできません。だからこそ、生前に自分で設定を済ませておくかどうかが、遺族の負担を大きく左右します。

アカウントの生前設定・デジタル終活をイメージした写真
Photo by Azwedo L.LC on Unsplash

生前にやっておくべきデジタル終活3つ

元気なうちにできる備えは、大きく3つです。どれも特別な費用はかからず、少しの手間で遺族の負担をぐっと減らせます。

50代男性
50代男性
親のスマホのパスワード、何も聞いていなくて…。今のうちに確認しておくべきでしょうか。
案内役
案内役
ぜひ。パスコードの在りかと、主要サービスの死後設定。この2つを親御さんと話しておくだけで、いざというとき本当に助かりますよ。

① Apple・Googleの死後設定をしておく

iPhoneを使っているなら「故人アカウント管理連絡先」、Androidやgoogleアカウントなら「アカウント無効化管理ツール」を設定しておきます。信頼できる家族を指定しておけば、万一のとき、写真やデータへ正規の手順でアクセスしてもらえます。設定はスマホの設定画面から数分ででき、いちばん確実な備えです。

② SNSの追悼設定・管理人を決めておく

Facebookでは「追悼アカウント管理人」を生前に指定できます。指定された人は、亡くなったあとに追悼アカウントの管理(固定投稿やプロフィール写真の変更など)を行えます。残したいSNSがある場合は、こうした設定の有無を確認しておきましょう。

③ ID・パスワードをリスト化して伝わるようにする

意外と見落としがちなのが、そもそも「どんなアカウントを持っているか」を家族が知らないことです。契約中のサービス名とID(パスワードは別管理でも可)を一覧にし、エンディングノートや信頼できる家族に在りかを伝えておきます。とくにネット銀行・証券・サブスクは、財産や支払いに直結するため優先度が高い項目です。整理の考え方はデジタル遺品とは?放置するリスクと生前にやるべき整理で詳しく解説しています。

ID・パスワードをリスト化して残すことをイメージした写真
Photo by Aris Sfakianakis on Unsplash

遺族が故人のアカウントを見つけたときの進め方

備えがないまま遺族の立場になった場合も、順番に対応すれば大丈夫です。慌てず、次の流れで進めましょう。

  • 1. お金に関わるものを最優先で確認:ネット銀行・証券・暗号資産・サブスクなど、財産や支払いに関わるものから手をつけます。
  • 2. 各サービスの窓口に連絡:死亡を証明する書類(除籍謄本など)を求められることが多いため、案内に沿って手続きします。
  • 3. SNSは削除か追悼かを家族で決める:残す・閉じるに正解はありません。家族で話し合って方針を決めます。
  • 4. 手に負えなければ専門業者へ:スマホが開けない、量が多いといった場合は、デジタル遺品に対応する整理業者に相談できます。

財産に関わる相続手続きは、内容によって専門家の力が必要になります。金額が大きい、権利関係が複雑といった場合は、司法書士・弁護士・税理士など専門家に相談してください。デジタル遺品整理サービスの選び方はデジタル遺品整理サービスの評判・口コミ|料金と選び方にまとめています。

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スマホ本体のロック問題に注意

デジタル遺品でもっとも困るのが、スマホ本体のパスコードです。ロックが解けないと、中の写真や連絡先はもちろん、二段階認証にも入れず、他のサービスの手続きまで止まってしまいます。何度も間違えるとデータが消える設定になっていることもあり、むやみに試すのは禁物です。

だからこそ、生前に「①端末のパスコード」「②主要サービスの死後設定」の2つを整えておくことが、いちばんの備えになります。他の終活の準備とあわせて進めたい方は終活サービスを比較|エンディングノート・生前整理・記録サービスの選び方も参考にしてください。

思い出を残しアカウントを整理するイメージ写真
Photo by Se. Tsuchiya on Unsplash

思い出は残す、アカウントは整理する

アカウントの整理を考えるとき、忘れたくないのが「思い出をどう残すか」です。SNSやスマホには、故人の写真・動画・言葉がたくさん詰まっています。アカウントを削除すると、それらも一緒に消えてしまうことがあります。

50代女性
50代女性
母のSNS、そのまま消してしまうと、あの写真たちも無くなってしまうのね…。
案内役
案内役
はい、削除する前に写真やメッセージを別の場所へ移しておけば、思い出は残せます。整理することと、残すことは分けて考えると安心ですよ。

大切な写真やメッセージは、消える前に別の場所へ移して残しておくと安心です。合同会社Zekkが運営するメモリーサイトは、故人の思い出をオンラインにまとめて残せる追悼サービスです。アカウントを整理したあとも、家族それぞれがスマホからいつでも故人を偲べます。実際の使い方はメモリアルサイトを作ってみた|故人を偲ぶ使い方と実例で紹介しています。

メモリーサイト|思い出を消さずに残せる

故人の写真・動画・メッセージをオンラインで保存・共有できる追悼サービスです。SNSを整理する前に、大切な思い出だけを別の場所へ残しておけます。利用方法と料金は無料で確認できます。

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よくある質問

Q. 故人のSNSアカウントは家族が勝手に削除できますか?

多くのサービスでは、遺族が所定の手続きをすれば削除を申請できます。ただし、死亡を証明する書類や続柄の確認を求められるのが一般的です。IDとパスワードが分かっていても、規約上は本人以外の利用が認められていない場合が多いため、各サービスの正規の窓口から手続きしてください。

Q. LINEのアカウントは相続できますか?

できません。LINEのアカウントは利用者本人だけに帰属する扱いのため、家族が引き継ぐことはできず、対応は削除のみとなります。トーク履歴を残したい場合は、生前に本人がバックアップを取っておく必要があります。

Q. スマホのパスコードが分からないとどうなりますか?

中の写真や連絡先が確認できず、二段階認証にも入れないため、他のサービスの手続きも進めにくくなります。何度も入力を間違えるとデータが消える設定のこともあるので、むやみに試さないでください。生前にパスコードの在りかを家族へ伝えておくのが確実です。

Q. デジタル終活は何から始めればよいですか?

まずApple・Googleの死後設定を済ませ、次に持っているアカウントを一覧にすることから始めます。とくにネット銀行・証券・サブスクなど、お金に関わるものを優先しましょう。エンディングノートに在りかを書いておくと、いざというとき家族が困りません。

Q. 故人の写真だけでも残す方法はありますか?

あります。アカウントを削除する前に、写真や動画を別の保存先へ移しておけば、思い出は残せます。オンラインの追悼サービスにまとめておくと、離れて暮らす家族とも共有でき、命日や法要のときにいつでも見返せます。

まとめ|スマホ・SNSは生前の備えが遺族を守る

スマホやSNSは自動では消えません。備えがないと遺族が困るからこそ、元気なうちの準備が何よりの対策です。最後に要点を整理します。

  • アカウントは自動で消えない:放置は財産の見落としや乗っ取りにつながる
  • Apple・Googleの死後設定が最優先:数分でできる確実な備え
  • ID・パスワードはリスト化:お金に関わるものから一覧に
  • スマホのパスコードの在りかを家族に伝えておく
  • 思い出は消す前に別の場所へ:削除でデータが消えることも

まずはお使いのスマホで、死後設定を1つ済ませるところから始めてみてください。小さな一歩が、いざというときの家族の安心につながります。


参考情報・外部リンク

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桝谷研士(合同会社Zekk)

この記事を書いた人

桝谷研士(ますたに けんと)

合同会社Zekkで、お墓清掃サブスク「まもりて」とオンライン追悼「メモリーサイト」の運営に携わる。
遠方や多忙でお墓に行けないご家族の声を日々うかがう中で、「供養のかたちは一つではない」と実感。
実際の清掃作業やご遺族とのやり取りで得た一次情報をもとに、終活・供養・お墓まわりの「本当に役立つ情報」を、
できるだけやさしい言葉でお届けしています。

運営:合同会社Zekk(お墓清掃サービス「まもりて」・オンライン追悼「メモリーサイト」運営)

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